この記事は、立川国際中等教育学校の小学校受験(附属小)にフォーカスした内容です。
立川国際の中学受験に関する記事はこちらからご覧いただけます👇
▶︎【中学受験編】都立立川国際中等教育学校の中学受験とその特徴についてまとめました
【立川国際附属小とは】2022年開校の都立一貫校型小学校
わが家には年中の弟「ぽわまる」がいます。お兄ちゃんの中学受験を考える中で、「ぽわまるの小学校はどうしようかな」と、ふと立ち止まることが増えてきました。
そんなときに気になったのが、「立川国際中等教育学校附属小学校」という都立の小学校。2022年に新しくできた学校で、立川国際中等教育学校の附属校として、小学1年生から高校3年生まで12年間の一貫教育が受けられるという珍しいスタイルです。
小学校を卒業すると、偏差値上位で人気の、立川国際(中高一貫校)へ100%内部進学。
その先の大学では、東大・一橋をはじめ、GMARCH・早慶上理へ多くの合格者を輩出していて、国立大学への現役合格率は約28%にも上るんです。
中学受験・高校受験なしでこの進学実績を得られるなら、「これ以上を望むのは贅沢かもしれないな」と感じますよね。
この記事では、そんな立川国際附属小学校の教育方針や授業内容、行事、施設、進学実績などについて、実際に調べたことをわが家の視点も交えながらまとめています。
※入試の仕組みや倍率、受験対策については、【次回】の記事で詳しくご紹介しますね。
👉 【2026年度版】立川国際附属小の入試情報と家庭でできる対策
立川国際附属小の特徴と魅力
項目 | 内容 |
---|---|
学校名 | 東京都立立川国際中等教育学校附属小学校 |
所在地 | 〒190-0012 東京都立川市曙町3-29-37 JR立川駅北口・多摩都市モノレール立川北駅下車、12番乗り場より立川バスで「立川国際中等教育学校」下車(所要時間約12分) *中等教育学校と同じ敷地・住所 |
設立 | 2022年(令和4年) *全国初の 公立での小中高一貫教育校 として注目を集めている |
生徒数 | 附属小学校(小1〜小6) ・学年ごと70名(一般枠58名+帰国・外国人枠12名)× 6学年 = 約420名 ・各学年35名×2クラス |
帰国・在京外国人割合 *特別入試枠(いわゆるグローバル枠) | ・約17% ・毎年 12名がこの枠で募集される(一般枠は58名) ・1クラスあたり 6名のグローバル枠生徒が在籍し、国際的な学習環境づくりに活かされている |
学区 | 通学区域制限あり 生徒にとって負担過重とならないよう、学校までの所要時間が概ね40分以内の鉄道の駅やバス停を含む市区町村 |
制服 | 🎓制服(フォーマルスタイル) 男女ともに指定の制帽とジャケットを着用 男子:制帽+ジャケット+ネクタイ+長袖シャツ+ハーフパンツ 女子:制帽+ジャケット+ネクタイ+長袖ブラウス+ラップキュロットスカート *冬季は長袖シャツ、夏季は半袖シャツまたはサックスブルーの半袖ポロシャツ(胸に学校ロゴ入り)を着用 *制服のベースカラーは紺と緑。 (紺は「澄み切った空を」、緑は「知・徳・体の芽吹き」をイメージしているとのこと。) *入学初年度の制服関連費用は、 Aタイプ(男子)総額:約¥59,720 Bタイプ(女子)総額:約¥62,030 さらに体育着や上履きなども含めると、初年度は制服だけで6万円前後。これは都立小の中でも標準的な金額で、私立小と比べて抑えられた価格設定といえる。 🎒ランドセル 色:男女ともに黒の無地のみ 形:「キューブ型」または「学習院型」(A4フラットファイル対応) 透明カバー付き:校章が中央に見える仕様が必須 |
生徒会 | 生徒会活動は中高生が中心だが、小学生も対象。 活動方法や役割は小学生向けに調整されており、小学生でも「演説」「投票」「総会参加」などの民主的な学びの場に触れることができる |
行事 | 立国スプリングキャンプ(1年生・4月) 1泊2日の宿泊行事。河口湖周辺でチームによる探検やカレー作りを通じた絆づくりが行われる。 生活科見学・社会科見学・農業体験 1〜3年生を中心に、地元立川市内や西多摩地域でのフィールドワークや農業体験がある 島しょ宿泊体験/西多摩宿泊研修(3・5年) 3年生は西多摩、5年生は島しょ地域や海外姉妹校への研修旅行へ TGG(TOKYO GLOBAL GATEWAY)体験 英語・グローバル学習施設での体験型プログラムを通じ、語学を実践する機会が用意されている 文化祭(紫翠祭/9月)・体育祭・合唱祭・百人一首大会 小中高合同で開催 英語発表会・道徳地区公開講座 11月に実施。家庭や地域の人を招いての発表機会があり、プレゼン力や表現力を磨ける場 国内研修旅行(3年)・大学出張講義(5年) 3年生は都内近郊で社会科見学、5年生は大学訪問や講義などを通して探究的学びを深める |
給食 | 🍚給食制度の特徴 ランチルームでみんな一緒に給食を食べるスタイル。小学生も中高生と同じ空間で食事。 調理は校内厨房で行われ、約900食分を毎日調理。衛生管理がしっかりされていて安心感がある 🥗食育・オーガニック給食の取り組み 有機農産物を積極的に活用した「オーガニック給食」を実施しており、食育にも力を入れている 🍚給食費について 1食380円(年間約160日)、6年間で約40万円 |
カリキュラムの特色 | ① 英語教育(語学重視) *1年生から週4時間の英語授業が設定されており、小中高9年間で公立校平均より約1,000時間多い学習時間 *CLIL(内容言語統合型学習)を採用し、教科学習を英語で行う形式も導入 *習熟度別クラス編成+ALTと日本人教員によるティーム・ティーチングで、発展/応用/標準に分かれて学ぶ *フォニックスやスピーチ・プレゼンなど、英語を「使う力」を小学校低学年から育成 ② 第二外国語・多文化理解 小低学年向けに韓国語、フランス語、中国語等を学ぶ「マルチリンガルスタディ」の枠があり、各国の留学生が講師として参加。異文化理解・国際感覚を育む機会が、小学生から提供される。 ③ リベラルアーツ的要素 図書館や視聴覚室、自習室が一体化したラーニングコモンズを整備し、小〜高一貫で活用。小学校低学年から自学・調べ学習・他学年との協働学習を自然に経験できる環境が整えられている。 ④ 体育・特別授業 柔道や救命講習など、体育や道徳の延長で体験的な授業を行う(例:1年生の柔道授業) |
施設 | 1. ラーニング・コモンズ(学びの中心) 図書室・自習スペース・視聴覚ホール・対話コーナーが一体となった学びの拠点。 小中高共用で、異学年が自然に交流する場としても機能している 2. 空中歩廊でつながる小中校舎 小学校棟と中高棟は、3階の空中歩廊で直結。 年上の子と普段から顔を合わせられる安心感と、自然な「連続性」を感じる構成 。 3. 校舎の設計と環境 低層で開放的なコンクリート造り。大きな窓から光と風が教室に届く工夫 。 校舎の周囲には芝生の庭「四季のにわ」があり、屋外での探究学習や遊びの場として活用されている。 |
教育目標 | 「国際社会に貢献できるリーダーとなるために必要な学業を修め、人格を陶冶する。」 |
学費・必要経費 | ✅授業料・入学金 入学金・授業料・教科書費は0円(無料) *義務教育段階(小〜中)は完全無償 ✅その他の必要経費(6年間の目安) 宿泊行事費:約35〜50万円 教材費:約20〜40万円 給食費:約40万円 制服・指定用品:約6万〜6.5万円(初年度) ※トータルコストの目安 宿泊行事・教材・制服・給食費等を含めると、6年間で100万円前後になる見込み |
進学の流れ | ✅ 小学校 →中学・高校(完全一貫校) 小学校を卒業すると、偏差値上位で人気の「東京都立立川国際中等教育学校」(中高一貫校)へ100%内部進学 ✅ 高校 → 大学 東大・一橋をはじめ、GMARCH・早慶上理へ多くの合格者を輩出 (※詳細は前回の記事でまとめています。) |

調べれば調べるほど、
「これが本当に公立なの……?」と目を疑いたくなるほど、
まるで私立並みの充実ぶり♡
中学受験を考えると、小学校3〜4年生から本格的な準備が必要になりますが、附属小ならその受験自体がそもそも必要ない。これは、子どもにとっても親にとっても、本当に大きな安心材料になります。
しかも、内部進学先の中高は都立の中でも上位に位置づけられ、難関大学への進学実績も着実に積み重ねられています。中学・高校受験を避けてそのステージに乗れるというのは、非常に大きなメリットと言えます。
立川国際附属小の通学区域・アクセス・通学手段まとめ
🗺 通学区域はどこまで?
立川国際附属小では、子どもにとって負担過重とならないよう、通学時間が概ね40分の範囲内にある鉄道の駅やバス停を含む区市町村を、通学区域としています。(2025年6月時点)
【区部】
- 新宿区、世田谷区、渋谷区、中野区、杉並区、練馬区
【市町部】
- 八王子市、立川市、武蔵野市、三鷹市、青梅市、府中市、昭島市、調布市、町田市、小金井市、小平市、日野市、東村山市、国分寺市、国立市、福生市、狛江市、東大和市、清瀬市、東久留米市、武蔵村山市、多摩市、稲城市、羽村市、あきる野市、西東京市、瑞穂町、日の出町

港区・千代田区・文京区など、いわゆる“受験エリートエリア”は通学区域の対象外。倍率は高く狭き門であることに変わりはありませんが、こうした地域の“先鋭たち”がいないのは一つの安心材料かも•••♡
🚌 通学方法はどうなってるの?
通学方法の基本方針
原則、公共交通機関を利用し、安全上の観点から、立川駅や国立駅からはバスを利用して通学するように決められています。
🗺 具体的な通学ルートの例
- 立川駅または国立駅からバス通学
→ 立川駅北口 →「立川国際中等教育学校」バス停などを利用 - バス停が家の近くにある場合
→ たとえば「高松町二丁目」「下弁天」「くにっこ(北第一公園西)」などの指定バス停から乗車 - 徒歩通学可能圏(約1km以内)に住んでいる場合
→ 学校指定の通学路を利用して徒歩通学(1〜3年生は例外的にバス)
🚸 立川駅と学校間の通学方法について
多くの生徒が利用する「立川駅」からの通学方法については、学年ごとに細かく決められています。(令和6年9月時点)
学年 | 通学方法 |
---|---|
1〜3年生 | バス通学(原則) |
4年生 | 原則、バス通学できるよう、東京都と協議中 |
5〜6年生 | 徒歩による通学を予定 (立川国際中等教育学校へ進学後は、前期課程の 3 年間は徒歩による通学であることに鑑み、中等教育学校への円滑な接続を図るため) |
🚫 自転車通学はできる?
いいえ、自転車通学は禁止です。
特に低学年は安全確保のためにも、バスが基本ルールとなっています。
🏠 通学を考えるときのチェックポイント
- バス停までの距離や安全性
- バスや電車の混雑状況
- 雨の日・暑い日などでも通えるか
- 朝の支度や兄弟の送迎との兼ね合い
✍️ まとめ:距離だけでなく「無理なく通えるか」が大切
立川国際附属小の通学ルールは明確ですが、それ以上に大事なのはそのルートを子どもが毎日安心して通えるかどうか。
特に低学年は慣れるまでに時間もかかるので、入学前に家族で通学ルートを一緒に確認したり、バスの乗り降りを練習したりするのがおすすめです。

もしもの場合に備えて、最寄りの交番の場所を一緒に確認したり、キッズ携帯を持たせたりすることも検討してみてください。きっと役に立ちます♡
学校生活の様子:雰囲気や過ごし方は?
🕓1日の流れ(登校〜下校まで)
区分 | 内容 |
---|---|
登校時間 | 8:00〜8:20 |
朝の活動(Eタイム含む) | 8:20〜8:35(英語のEタイム 週3回実施) |
授業時間 | 8:40頃〜15:00頃(1コマ45分✖️最大6コマ) |
給食・昼休み | 12:15頃〜13:00頃 |
下校時間(低学年) | 15:00前後(曜日によって変動あり) |
下校時間(高学年) | 15:45〜16:00頃(6時間授業の日) |

立川国際附属小では、「Eタイム」と呼ばれる朝15分の短時間セッションを週3回実施しています。朝のスタートが英語から始まるフレッシュな雰囲気が楽しめます♡
登校時の保護者付き添いについて
新1年生の4月~5月上旬まで
→ 登下校には保護者の付き添いが必要です。
→ 特に公共交通機関(電車・バス)を利用する場合、乗り換えやバス停の位置の確認、安全な通学経路の習得のために、最初の約1か月は同行が推奨されています。
放課後の過ごし方(学童の有無・居残り)
🚸 下校後、子ども一人で学童に行けるの?
立川国際附属小には校内学童(放課後教室)や居残り施設はなく、すべて自治体の学童利用か自宅へ帰宅という形になります。

学校に学童がないって、地味に大変…。
低学年のうちは1人で学童に行かせるのもちょっと心配だし、送迎つきの民間学童も調べておく必要がありそう。
🚌送迎付き民間学童・アフタースクール(立川周辺)まとめ
校内に学童がないから、放課後どうするかはやっぱり悩みどころ…。
特に1年生のうちは、1人で学童まで行かせるのも心配なので、送迎付きの民間学童を調べておく必要がありそうです。
こちら、立川国際附属小学校周辺で送迎付きの民間学童アフタースクールをピックアップしました。共働き家庭にとってありがたい選択肢です👇
① メガロス立川キッズアフタースクール
- 立川駅徒歩1分、小学校までのお迎え付きで、下校後の送迎もOK。
- スイミング・テニス・英語・プログラミングなど、習い事もその場で自由に選べるのが◎
- 08:00〜20:30までの長時間預かりで、共働き家庭にも対応
② Kids Duo 立川北(英語学童)
- 立川駅北口から徒歩10分の立地、立川国際附属小にも送迎対象リストに含まれる安心感。
- 英語漬けの環境でプログラミングや遊びも英語で展開。「バスでのお迎え・駅までの送迎」が相談可能

共働き家庭には心強い存在!ただ、民間学童だと、週5利用で月7〜10万円台が相場と言われているため、出費は覚悟が必要です。
🏫 民間学童以外の選択肢
立川国際附属小周辺では、公的な放課後子ども教室なども含めて、立川市民以外でも利用できる施設があります。共働き家庭の選択肢としてご参考ください👇
◆ 放課後子ども教室「くるプレ」
- 学童ではなく、学校近くで見守り付きの居場所として運営されており、立川市在住・在学者に限らず、市外の学校に通う子どもも登録可能
- 利用料は年間1,000円と低価格
- 預かり保育というより、遊び・自主活動の補完的な場で、公教育の延長として有効活用できます
わが家が感じた立川国際附属小の魅力
実際に調べてみて、「ここまで先進的な教育が、公立小で受けられるんだ…」と驚くことばかりでした。わが家が特に魅力に感じたポイントを、以下にまとめてみます。
✅ 教育内容・環境
- 英語・探究・多様性教育が小学校段階から本格的に実施されており、都立とは思えない先進性
- 学力だけでなく、思考力・表現力・協働力を育てる授業設計が魅力的
- ラーニング・コモンズや空中歩廊など、施設面も非常に充実
✅ 教育の一貫性・進学の安心感
- 小→中→高と12年間一貫して学べる安定感
- 中学受験や高校受験に縛られず、探究や表現活動に集中できる環境
- 進学実績も高く、大学進学も視野に入れた教育方針が整っている
✅ 経済面・立地面
- 授業料・教科書代が無料(公立のため)、学費全体も比較的安価
- 立川駅から徒歩圏という好立地で、多摩エリアや都心からの通学にも便利
「中学受験をしないという選択」に、前向きな意味があるのかもしれない。そんなふうに感じさせてくれる学校に出会えたことは、わが家にとってひとつの収穫でした。
ただ、ひとつ気になったのは、放課後の過ごし方。
学童が併設されていないため、共働き家庭にとっては「放課後どうする?」問題がちょっとネックになりそうです。

学校はいいけど、帰ってきてからが大変…!」なんてことにならないように、
学童の有無や通学手段、送迎の体制などは、入学前にシミュレーションしておくと安心だと思いました。
次回の記事では、そんな立川国際附属小の入試制度や適性検査の内容、家庭でできる準備について、実際に調べたことを詳しくまとめています。
▶️ 【2026年度版】立川国際附属小の入試情報と家庭でできる対策
よろしければまた覗きにきてくださいね🌸
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