※この記事は立川国際中等教育学校の小学校受験(附属小)にフォーカスした内容です。
立川国際の中学受験に関する記事はこちらからご覧いただけます👇
▶︎【中学受験編】立川国際中等教育学校の中学受験とその特徴についてまとめました
はじめに
前回の記事では、立川国際附属小学校の教育内容や行事、進学先などの特徴についてご紹介しました。
まだご覧になっていない方は、ぜひこちらからご覧ください👇
▶︎立川国際附属小ってどんな学校?その魅力を紹介します
今回はその続きとして、実際に「立川国際附属小を受験するにはどうすればいいのか?」という視点で、入試制度のしくみや倍率、適性検査の内容、家庭でできる準備についてまとめていきます。
ぜひ参考にしていただけたら嬉しいです。
受験の基本情報(2026年度)
募集人数
1学年70名(2クラス)
一般枠:58名(男女各29名)
海外帰国・在京外国人枠:12名(男女各6名)
応募資格(一般枠)
- 2019年4月2日~2020年4月1日生まれの児童(2026年度入試の場合)
- 児童と保護者が同居していること
- 「通学区域」内*に在住し、入学後も通い続けられること。ただし、現在通学区域外に住んでいても、入学までに転入が確実であれば出願可能(資格確認と書類提出が必要)
*通学区域について(重要)
「所要時間が概ね40分以内」(令和7年6月16日現在)
区部:新宿区・世田谷区・渋谷区・中野区・杉並区・練馬区
市町部:八王子市、立川市、武蔵野市、三鷹市、青梅市、府中市、昭島市、調布市、町田市、小金井市、小平市、日野市、東村山市、国分寺市、国立市、福生市、狛江市、東大和市、清瀬市、東久留米市、武蔵村山市、多摩市、稲城市、羽村市、あきる野市、西東京市、瑞穂町、日の出町

なんと、港区や千代田区など、いわゆる“受験エリートエリア”が通学区域に入っていません!「都立だから誰でもOK」…ではなく、地域バランスや通学距離をきちんと考慮した設定になっているですね。
(そもそも立川国際は都心の“ブランド志向層”とはやや距離があるのかも)
2026年度 入試スケジュール(一般枠)
1.出願(Web+郵送)
Web出願:2025年10月1日〜10月21日17時
書類郵送:10月14〜21日(角形2号封筒・郵便局留め)
2.第1次選考(抽選)
実施:2025年11月11日
結果:2025年11月13日発表
※ 約1400人の応募 → 400人に絞られる(倍率は約3.5倍で、7〜8割の人がここで脱落する)。
3.第2次選考(適性検査)
日程:2025年11月22・23日
内容:筆記+集団活動、運動遊び、面接
※ 約360人→108人に絞られる(2025年度の実施結果)。
第2次受験者が360名しかいないのは、「第1次抽選で当たったけれど、第2次を受けなかった人が約40名いた」ということです。

2025年度の第2次試験には、合計361名(男子186名・女子175名)が受験し、そのうち108名(男子52名・女子56名)が通過しました。
この時点での倍率は、男子で約3.6倍、女子で約3.1倍、全体で約3.3倍、およそ7割(約70%)がここで不合格となります。
一般的な私立小のような極端な倍率ではないものの、十分に準備が求められる試験であることがわかります。
4.第3次選考(抽選)
108名→59名(男女各29名)が最終合格
対象:第2次通過者
実施・発表:2025年11月29日

なんとここで2回目の抽選!
公立である以上、学力や点数だけで序列をつけて合否を決めるのは避けたいというのが東京都教育委員会の基本方針のようです。
「選抜はするが、最後は機会の平等を保つ」ために抽選を導入しています。
立川国際附属小の入試は、実力+運の要素がダブルで試される仕組み。
公立らしく、「努力した子どもに、運が味方すれば入れる」というルールなのだと感じます。
逆にいえば、親子でしっかり準備してきたからこそ、抽選の土俵に立てる——そんな意味では、決して「ほとんど運」とは言い切れません。
2026年度 入試スケジュール(帰国・在京外国人枠)
1.資格確認
実施:2025年7月22~27日
内容:書類審査&居住確認(通学区域への転居など)
* 外国枠の応募資格は以下の通り
- 2019年4月2日〜2020年4月1日生まれ(2026年度入試の場合)
- 保護者とともに1年以上海外在住または帰国1年以内、もしくは入国後1年以内の外国籍児童
- 通学区域内に居住 or 入学までの転入が確実に可能であること
- 資格確認(窓口での審査)を必ず受け、通過すること
2.出願
2025年10月13日(月)〜10月14日(火)(窓口提出のみ)
3.第1次選考(抽選)
実施:2025年10月16日(木)
結果発表:2025年10月20日(月)
※ 昨年(2025年度)は定員内だったため抽選無し。応募者全員が第2次へ進出。
4.第2次試験(適性検査 + 面接)
実施:2025年11月2日(日)
結果発表:2025年11月5日(水)午前(Web)
5.第3次試験(抽選)
実施・発表:2025年11月5日(水)
※ 第2次結果と第3次抽選(合格発表)を同日中に実施
※ 第2次の通過者が定員以下だったため、2025年度は実施されず
適性検査(第2次選考)の内容と対策
「立川国際附属小学校って、最終的には抽選で決まるんでしょう?」
そんな言う声が聞こえてきそうですが、実はそれ以前に、“適性検査”という高いハードルが存在します。
最終抽選に進むには、第2次試験=適性検査を突破する必要があり、ここでの通過率はおよそ30%。
つまり、7割近くの子が適性検査でふるい落とされるのが実情です。
ここからは、そんな適性検査の具体的な内容と、家庭でできる対策のヒントをまとめていきます。
これから受験を検討しているご家庭にとって、少しでもイメージの助けになればうれしいです。
適性検査ってなに?その目的と評価方法
適性検査では、子どもの学力そのものではなく、思考力、表現力、集中力、そして他者との関わり方といった「人間としての土台」が見られます。評価は非公開ですが、通過者数は発表されるため、一定の基準による選抜であることがわかります。
評価の視点は大きく3つ。
①言語活動(面接)、②数量・図形(筆記試験)、③身体活動(運動遊び)
です。これらを通して、バランスよく成長しているか、学校生活に適応できそうか、といった点が総合的に判断されます。
試験時間と構成(2024〜2026年度データより)
立川国際附属小の適性検査(第2次選考)は、
① 筆記試験(45分)
② インタビュー・運動遊び(30分)
③ 集団活動(30分)
の、合計約2時間程度の検査時間になります。
筆記検査:45分
- 試験中に、問題文が音声で流され、それを聞いて子どもが考え、ペーパーに記入して解答するスタイル
✍️ ポイント
漢字が読めなくても大丈夫:問題文そのものは放送されるため、読み書きの高度な力は不要。
聞き取る力・指示を覚える力・理解して書く力が求められる - 過去問はこちら▶️ 筆記A、筆記B

過去問には「筆記A」「筆記B」の2種類があります。大問の構成や設問の順番が微妙に異なるため、どちらも一度は解いて慣れておくのがおすすめ。学校側も、検査当日はどちらか一方を配布する仕組みになっており、受検生がどっちに当たっても戸惑わないようにする配慮だと感じます♡
インタビュー・運動遊び:全体で30分
- 面接形式で、自分の言葉で答える力や聞く力を評価
▶️ 正解を出すことよりも、子どもが自分の言葉で考えを表現しようとする姿勢や語彙力、発言の中身から、「考える力」や「伝える力」が評価される - 運動遊びでは、簡単な運動遊びや模倣運動、ルールに沿った動きなどを通して、子どもの集中力・協調性・指示理解・身体表現の力を評価
▶️ 運動能力そのものよりも、「話を聞く態度」や「他の子と関わる姿勢」が評価される
集団活動:30分
- 人と関わる力、貢献する力、発想する力などをみる
- 道具を用いて他者と協働する場面もある
家庭でできる適性検査の準備と対策
立川国際附属小の適性検査では、すべての活動で放送による指示が行われます。
筆記試験だけでなく、身体活動や集団課題でも「放送を正しく聞いて理解して記憶し、すぐに行動する力」が求められるのです。
だからこそ、文字の読み書きよりも、“聞いて考えて動ける力”を育てておくことが、最大の準備になると感じました。
✅ 放送指示の特徴
- 一回きりの放送が基本(繰り返しは少ない)
- 「これからすることを説明します」など、口頭で一連の動きやルールを説明される
- 聞き漏らすと、行動や解答に支障が出る可能性あり
🧠 重要なのは「聞いて、理解して、動く」力
この形式では、以下のような力が試されます
- 集中力:静かに耳を傾けられるか
- 記憶力:一度聞いた内容を覚えて動けるか
- 判断力・行動力:言われたことをすぐに行動に移せるか
🏠 家庭でできる対策の例
- 「今から言う順番通りに動いてみよう」ゲーム(例:「くるっと回って、手を叩いて、座る」)
- 一斉指示の聞き取り練習(家族で遊ぶと楽しい)
- YouTubeやアプリなどで「聞いて操作する」学習(例:音声指示に合わせてブロックを動かす)
小学校受験って、そもそも何から始めたらいいの?と思った方へ。
小学校受験全般の対策(通信教材・幼児教室・家庭学習の工夫など)については、別記事で詳しくまとめています。
👉 小学校受験のリアルな対策まとめはこちら
🎓 最後に
ここまでお読みいただき、本当にありがとうございました。
立川国際附属小について、私自身が調べたり感じたりしたことを、
わが家なりの目線でまとめてみました。
まだまだ情報が少ない学校だからこそ、
この記事がどなたかのヒントや安心材料になればうれしいです。
このブログでは、今後もコロポン(小3)& ぽわまる(年中)の受験準備や、日々の学びの様子をリアルに綴っていく予定です。
よかったら、またのぞきにきてくださいね🌸
コメント